知らずに放置してた…“初期の歯周病”で見落としたサインとは?

歯周病治療ブログ

銀歯の上の歯茎が炎症?でも「歯周病」とは思わなかった私の話

ある日、ふと気づいたんです。

なんだか、銀歯のあたりの歯ぐきが腫れてる?下がってる気がする…?

でもそのときの私は、
「以前(7年前くらい)も同じような炎症が起こって歯医者で治療してもらったことがあるし…。またあれかぁ。」と、軽く考えていました。
ちょっと違和感があっても、歯が痛いわけじゃないし、
ご飯も普通に食べられるし、まあ大丈夫だろうと。

──まさかそれが、「歯周病のはじまり」だったなんて、
このときは、想像もしていませんでした。

銀歯のトラブルだと思って放置。気づいたら…

でも最近になり、銀歯の上の歯茎の辺が「ちょっと臭う?」と感じる日が出てきて…。
銀歯の中で何か炎症が起こっているのか?と心配に。


ようやくこのとき、「これはちょっと変かも」と思い、
歯科を受診した際にこのことも伝えました。

歯科での診断:「銀歯のせい」じゃなかった

久しぶりに行った歯医者さんで、
最初に行ったのは「歯周ポケット検査」でした。

小さな器具で、歯と歯ぐきの間をチクチク測られるあの検査、
「ちょっとチクっとしますね〜」って言われながら、正直ちょっと緊張。

そして、その日は検査だけで次回の時に結果を報告しますと言われました。

どうして当日言ってくれないのか。最悪の事態を想像し、報告日当日。歯科衛生士さんから言われた言葉がショックでした。

「左右に一本ずつ銀歯がありますが、その銀歯と、周辺の歯に歯周病の症状が見られます。」

えっ、歯周病…!?虫歯じゃなくて?

私はてっきり銀歯が劣化して炎症を起こしているんだと思っていたので、
まさか歯ぐきの病気だなんて思いもしませんでした。

家に帰って色々歯周病について調べていると、銀歯のすき間や段差はプラーク(歯垢)が溜まりやすく、
丁寧にケアしないと歯周病のリスクが上がるのだとか。

私が見落としていた“初期のサイン”5つ

今振り返ってみると、ちゃんと気づけるポイントはいくつもありました。私が見落としていたのは、こんなサインたちでした。

  1. 銀歯だけじゃなくて、他の歯もよく見ると歯茎が下がっていた
     → 銀歯の歯茎が下がっていると思っていたけれど、実はその周囲のはも歯茎が下がっていることに気づけていませんでした。銀歯は、歯茎に隠れていた部分の色が明らかに違うため、気づきやすくなっていただけでした。

  2. 銀歯の歯茎から異臭
     → 歯周病と思わず、銀歯が炎症を起こしていると考えてしまっていました。

  3. 知覚過敏がひどくなった
     →奥歯のまわりを中心に、知覚過敏の症状が強くなり、
    冷たいものや熱いものを食べたとき、水でうがいをしたときにもしみるようになっていました。

    そのせいで、しみる部分に水が当たらないように気をつけながらうがいをしていたのですが、
    今思えばそれってちゃんと汚れを流せていなかったんですよね…。
    結果的に不衛生な状態が続いて、炎症を悪化させてしまっていたのかも…と反省しています。

  4. 歯ぐきが腫れている
     →私の場合、歯周病によく見られる「歯ぐきの腫れ」や「出血」などの症状は、診断されるまで自覚がありませんでした。
    特に、歯周病が進行していたのは奥歯のまわりだったため、鏡で歯ぐきの色や炎症の様子を自分で確認しにくかったのも、気づくのが遅れた理由のひとつだと思います。

  5. 30代から免疫力が落ちた
     →実は、歯周病と免疫力には深い関わりがあるそうです。
    私自身、20代まではほとんど体調を崩すことがなかったのですが、
    30代からは風邪をひきやすくなったり、疲れが抜けにくくなったりと、
    「なんだか免疫力が落ちたかも」と実感することが増えてきました。

    もちろん、歯周病の原因がすべて免疫力のせいとは言い切れません。
    でも、免疫力が下がっていると、これまで感染しなかった歯周病菌にも影響を受けやすくなるそうなので、
    「最近ちょっと体調を崩しやすいな」と感じている方は、ぜひ注意してほしいポイントです。

これまでお伝えしてきたように、見逃していたサインはいくつかありましたが、やっぱり一番の原因は、「まさか30代で歯周病になるなんて思ってなかった」っていう、私自身の“ゆるすぎる危機感”だったと思います。

正直、「なんでちゃんと気をつけてこなかったんだろう…」って、ちょっと自己嫌悪にもなっちゃいました。

「じゃあ、どうすればよかったの?」と後悔しないために

私のように、歯周病のサインを見逃してしまう人って、意外と多いそうです。
特に、痛みがないまま進行してしまうのが歯周病の怖いところ。
だからこそ、「気づかないうちに進んでいた…」とならないように、以下のようなセルフチェック日常のケアがとても大事なんだなと、今は強く感じています。

自分でできる!歯周病の初期セルフチェック

  • 鏡で歯ぐきの色を見てみる(健康な歯ぐきは“ピンク色”)赤紫のような内出血みたいになっていると、歯茎の中で炎症が起こっているかもしれません。
  • 歯と歯ぐきの境目に黒ずみ(歯石)がないか確認
  • 知覚過敏
  • フロスや歯間ブラシで出血がないかチェック
  • 朝起きたとき、口の中がネバついていないか
  • 銀歯や詰め物の周辺に違和感・臭い・ムズムズがないか(銀歯や詰め物のある歯は歯周病になりやすいから要注意です)

ひとつでも当てはまったら、歯科の検診を受けるきっかけにしてみてください。歯肉炎の状態で気づけたら超ラッキーです。私は、遅かりしでした。(経験者は語る)

進行を阻止するために行なっているケア

私自身、診断を受けてからは、以下のようなケアを日常的に続けています。遅かりしですが、治療終了までの期間、気休めかもしれませんが、日々の口腔ケアや食生活を改善中です。

  • フロスを毎日使う
     → 歯ブラシだけでは落とせない汚れが多いと痛感。毎日の習慣にしました。最低1日1回。多くて2回。

  • 舌も一緒に磨く・うがいも意識
     → 舌にも汚れはつくようなので、口腔内の清潔を確保するために、意識して軽くブラッシングするようにしました。うがいは、奥歯にもあたるよう、ゆっくりと口全体を意識して行なっています。

  • 寝る前は念入りにケアする
     → 毎食後歯磨きは行い、寝ている間は唾液が減って菌が増えやすいので、就寝前のケアは特に丁寧に。マウスウォッシュも取り入れました。

  • 食生活の改善
     →以前は、1日を通してダラダラとお菓子をつまんだり、甘いコーヒーを飲んだりすることが多く、

    知らず知らずのうちに、口の中が常に糖分にさらされている状態でした。

    今では、お菓子やコーヒーは食後にまとめて楽しむように意識し、
    そのあとには必ず歯みがきをして、仕上げにお水を飲む習慣をつけています。

    どうしても間食したくなるときもあるので、
    そんなときは食べたあとにすぐ水を飲んだり、うがいをしたりして
    できるだけ口の中を清潔に保てるように気をつけています。

  • ビタミンCと、コエンザイムQ10のサプリを飲み始めた

最後に:気づいた今がチャンス!

歯周病は、進行すると歯ぐきだけでなく、歯を支えている骨や、歯そのものまで失ってしまうことがある病気です。
そして、一度失ってしまったものは、基本的には元には戻せません(…もちろん、お金をかければ治療はできますが、それなりに高額です)。

でも、早めに気づいてケアを始めれば、進行を止めることはできる!
そう信じて、私も毎日のケアをコツコツ頑張っています。

「私ももしかして…?」と少しでも思った方は、まずは鏡を見て、やさしくお口の中をチェックしてみてくださいね。
そして、少しでも不安があれば、ぜひ歯科医院へ。

私のように「銀歯のせいかな」と思い込んで見逃さないでください。
いろいろと書いてきましたが、まずは定期的に歯医者さんに診てもらうことが、やっぱり一番の安心だと思います!

歯周病になってしまうと、正直…毎日ちょっぴり憂うつです。
30代、女性。自己肯定感、ガタ落ち中です(涙)。でも、まだ診断されていない方は、本当に今がチャンス!
どうか、私みたいにならないように…今すぐケアを始めて、歯ぐきを守ってくださいね。そして、もし同じように診断された方がいたら…
一緒に前を向いて、未来を信じてケアを頑張っていきましょう!
きっと、大丈夫。

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